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書評『無印良品の、人の育て方』要約・レビュー (著者:良品計画 松井忠三) MUJIの新卒・中途・採用・育成の仕組み

無印良品の、人の育て方 表紙

良品計画の当時会長の松井忠三氏が「無印良品の、仕組みが9割」に続く第二弾として出版したのが本書だ。松井氏は2015年に良品計画を退社されているが、今の良品計画があるのは、松井氏が築き上げた「仕組み」が確実にさえている。

このサイトを運営している会社名は仕組み化合同会社だが、この社名は松井氏の著書から、とったものだ。

人を育て、活躍させ、離職しない仕組みがある。

「無印良品の、人の育て方」要約

本題に入る前に、良品計画が伸び続けているデータを見てほしい

良品計画2015年当時のアニュアルレポートより
良品計画2015年当時のアニュアルレポートより
良品計画2018年 アニュアルレポートより
序章
無印良品が離職率が低い理由
終身雇用+実力主義であって、年功序列+欧米的成果主義ではない。
1章
異動で人は育つ
幅広い知識やスキルとその中でも、専門度が高い仕事を2つ持つのが理想的な人材
異動することで専門性を鍛える。
上司の個人的感情を排除し、客観的に人材を5つに分けて対応する
2章
折れない社員に育てる
新入社員を約3年で店長にさせる
現状維持が一番危険
成長を実感させる:課題解決→多様な仕事→判断・決定できる範囲を広げる
リーダーシップの定義と役割が明確にしているから誰でもリーダーになれる
3章
解決する力を強化する
一つの問題解決に複数の選択肢を持っていること
問題を自主的に解決しないといけない環境を意図的に与える
4章
チームワークは育てるもの
チームは全員の力で作り上げていくもの
理想的なリーダー像はない、本質を捉え、メンバーをまとめ、障害を乗り越え、成果を出す
自分の間違えに気づいたら、それも伝える
5章
やる気を引き出す術
褒める・叱る
部下の”強い反対意見”は8割以上正しい
小さなプライドも小さな正論も捨てる
言い訳は追求する
人の短所は「直らない」と心得る

 

「無印良品の、人の育て方」でわかったこと

人は「修羅場」で育つ

はじめに、の次に書いてある言葉がこれだ。この言葉は日本マクドナルドの元CMO 足立光氏も同じことを言っている。

「逆境こそが人を成長させる」ぬるま湯に成長する機会はない。現状維持では育たない、逆境に立ち向かえる状態の地盤となっているのが、採用の特徴かもしれない。

無印良品の採用の特徴
  • ブランドのファンが入社している
  • アルバイトから社員になるケースがある
  • 働きがいを感じる職場を本気で作っている

人を育てることが最大の企業のテーマだと考えている。理念の理解や浸透に対して、社員になってから時間を使うよりも、社員になる前から、共感してくれている方がいい。

それだけ、ブランドのイメージや理念を理解してもらえる発信をし、一貫性をもたせることができている。

不要な曖昧さをなくす

マネジメントや人材育成において、「マネジメントサポートブック」がある。これは人の育て方や、接し方などマネジメントに必要なことが書いてあるそうだ。

リーダーの役割とはなにか?マネジメントとはなにか?期待されていることはなにか?がある程度記載され、リーダーとしての土台がブレないようにしている。

多くの会社はリーダー研修や、マネジメント研修をするが、具体的なケースでは使えない概念や、象限、自分や部下のタイプ診断が主だが、本質的にはそこではない。

役割とやり方を伝えることが必要。ただし、正解がなく、100人100通りのやり方があることも含めて教えることが必要なのだ。

チャレンジさせる仕組み

異動や、昇進によって、新しいことにチャレンジさせ、「現状維持」ができない状況を作り出す。もちろん、全員が全員幹部になることはできない。異動や昇進させていく中で見極めは必要。

その見極めに、上司の感情は排除し、仕組みとしてある意味ドライに決めていく必要がある。

ただ、成長していく人にはどんどん、チャレンジさせ成長をさせていく仕組みがある。

目の前の課題から逃げない覚悟

チャレンジしているので、いつも課題を抱えている状態。それでもその課題からは逃げず向き合い、解決策を考え試行錯誤していくことが求められる。これはどの会社、仕事でも同じではあるが、向き合えない、逃げてしまう人がいるのも事実。

「現状維持」の人間は逃げてしまう。

人を育てる意味でも、扱いにくい部下・メンバーに対しても逃げない。役割を果たしてもらう。コミュニケーションの仕方、伝え方、内容を変え、根気よく対応していく。

結局は感情

これだけの環境を与えられた、社員は会社や上司に対してどういう感情を持つだろうか?修羅場や課題ばかり与えやがって、憎いと思うだろうか?

その上司もまた、チャレンジし、修羅場を与えられ、課題を解決している。その連鎖の中に入った部下・メンバーが負の感情をいただくとは考えにくい。

よほど報酬や待遇に不満がない限りは、会社や上司に対してプラスの印象をもつのではないだろうか?無印にはそういう循環が生まれる仕組みがある。

全員が「現状維持」しない。それぞれの立場での「修羅場」をくぐっている仲間なのだ。

まとめ

無印良品は確かに特に強いブランドイメージを持っている会社だから、自分の会社とは違う。と思うかもしれない。

その環境をすでに修羅場と捉えて、自分の成長するために、「覚悟」を持って取り組んだらどうだろうか?

現状維持が人の成長を止めるのは本当にそうだ。使えない古株の上司や先輩社員がいるだろう。それ以上の役職に上がる気も無ければ、上がれない人材だ。

本書にもあるが、人の短所は変わらない。変われるのは自分だけだ。自分が変わることで相手を変化させれるか?職場を変化させれるか?会社を変えることができるか?

もしかすると、あなたは最高の「修羅場」を経験しているのかもしれない。マネジメントに関わる人、目指す人は読んでおいたほうが良い書籍のひとつである。

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