もはや、なにをやっているのかよくわからなくなるほど、あらゆるプロジェクトを起こしている、堀江貴文氏。
宇宙にロケットを飛ばそうとしたり、予防医療を啓蒙していたり、ホリエモン祭を開催したり、和牛を広めていたり、メディアでもよく見る。どれだけ多忙を極めればそんなことが可能なのか?コピーロボットが開発済みで実はコピーロボットなのか?
堀江貴文氏がホリエモンであり、あらゆるプロジェクトを行える答えが「多動力」この言葉に凝縮されている。
この本の編集もまた、箕輪厚介氏なのだ。
目次
第1章 一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった
寿司屋の修行なんて意味がない
三つの肩書きを持てばあなたの価値は1万倍になる
多動力 著:堀江貴文
誰かがすでに知っている答えを一から探そうとしていないだろうか?ノウハウを学べるのであれば、短期間でそのノウハウを身につけてしまえばいい。
とにかく始めてみないと、何が必要で何がいらないかもわからない。動き出すことが最高の教材。ネットをたたけばほとんどのことがわかる時代。あらゆるノウハウは無料で公開されている。それを活用して、どんどん先に進もう!
1つのことに1万時間取り組めば、誰でも「100人に1人」の人材。それを3つの分野でやると1万倍なる。
人材としての希少価値はいきなり1億分の1の「堀江貴文」になれる訳ではなく、各分野の中での希少価値の掛け算が希少性を高めている。
期間限定パッケージのCDに特典でさらに、サイン付き、当店ではポスターもつけちゃいます!今日予約してくれた人にはステッカーも!
パッケージ×サイン×ポスター×ステッカー=希少価値UP
先人の知恵やノウハウは活用できるだけ活用して、最短距離で進むべし!
希少価値は、掛け算だ。3つの分野で希少価値を上げよう!
第2章 バカ真面目の洗脳を解け
ベストセラーはコピペ本
手作り弁当より冷凍食品のほうがうまい
見切り発車は成功のもと
多動力 著:堀江貴文
過去に発言したものを取りまとめた本がベストセラーになっている。経済界の歴史に残る方の著書にもコピぺといえばコピペのものがあるし、自分で書いていないものもある。
著者自身が、文字を書いたり、パソコンを打ったりしなければ、書かれている文章は著者の言葉ではないのか?そんなことはない。
他の人にやってもらった方が、効率的なことは人に任せてしまっている。著者本人にしかできないことに時間を使った方が、世の中全体の生産性は上がる。
”真心や思いやり”の価値基準が変わっている現代では、もはやストレスのない”お母さん”が冷凍食品を丁寧に詰めた弁当の方が、”真心と思いやり”が詰まっているのかもしれない。
なんの負担もストレスも感じずに、冷凍食品を詰めた弁当よりも美味しい弁当を毎日作り続けることができるタフな”お母さん”なら話は別だが、あなたのお母さんはそんなにタフだろうか?
もしくは、自分はそんなにタフ?彼女は?奥さんは?
肘をピンっと伸ばして、「タフです!」と言える人はもしかすると1万分の1の希少価値があるかもしれない。過去の価値観が必ずし今の価値観に当てはまるとは限らない。
完璧な状態は永遠に訪れない、どんなに準備をしても、イレギュラーは発生してしまう。なにもかも想定通りにいくことはない。もし、想定通りにいったのであれば、その想定自体が抽象的か、範囲が広い想定をしていたからだろう。
上場企業は事業計画を発表して、それに対する結果を株主に説明する必要があるが、全ての項目が100%ぴったりの企業など存在しない。
どれだけ、頭のいい人が時間を使って、考えても、想定通りにいかない。多少準備不足でも、完璧な準備をしている時間を実行に当てる方が有意義なのだ。
必ずしも「完璧」と思っていることが、部分的な完璧であり、全体で見ると「欠陥」「障害」になっている事もあり得る。
新しいことをはじめようとすると、人は「完璧」を求めたがる。そういう生き物なのだ。それを自覚して、「完璧」を求めず、はじめられる状態を目指すことが重要だ。
第3章 サルのようにハマり、鳩のように飽きよ
まずは、一つのことにサルのようにハマれ
飽きっぽい人ほど、成長する
多動力 著:堀江貴文
多動力の源泉となっているものは、一つの分野にハマったからこそ手に入れることができる「原理」「原則」。他の事柄に転用できる状態まで「抽象化」された概念に気づくほどにハマることが必要だ。
飽きる原因は、変化や学びが減り、発見がなく、好奇心が刺激されない状態だ。クリアしたことのあるパズルや知恵の輪を何度も何度もやっている状態だ。
前章でも記載があったが、準備だけでなく、「完璧」は基本的にあり得ない、100%の状態を作ろうとしてもおそらく99.99%が限界なのかもしれない。悪い時は80%になる事もあるだろう。
それなら80%で十分だ。80%できれば、外的な要因で99%になる事もあるだろう。80%出来るようになったら、違うことに興味を持とう。
「多動力」を読んだ方が勘違いしがちな、表面的な部分の”多動”という新しい言葉を都合よく解釈してしまっている印象だ。
多動は深掘りせずに、あらゆることをつまみ食いするのではなく、ハマり、深い知見を持っている分野を持っていることが大前提なのだ。
それがあるからこそ、”多動”という言葉に”力”がつく。
堀江貴文氏はただ、あきっぽく、次々手を出すことを推奨しているわけではない、何か一ついや、三つはハマらないと多動”力”にならないというメッセージが込められている。
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