新入社員として入社した時は、これからの自分がどうなるのか?という不安と希望が入り乱れた気持ちです。
同じような気持ちと境遇の同期がいることもあり、多くの人は、モチベーションが高い状態だと思います。
でも、この同期との接点がすこしずつ薄くなっていくタイミングが「モチベーションが下がり安いタイミング」なのです。
それが集団研修のあとに始まるOJTと言われる教育制度。OJTはOn the Job Trainingの略です。
仕事をしながら、トレーニングするという意味です。
言葉の通り、業務をしながら、トレーニングを積んでいくのですが、これにはメリットとデメリットの両方誰らのがあります。
そして、大きなデメリットは、モチベーションを下げてしまうことです。
これから活躍してもらう為の教育がモチベーションを下げるとはどういうことでしょうか?
その原因と対策を考えてみます。
【社会人の常識】新卒・新入社員に話すべき4つの心得も読んでいただけるとより効果的です。
目次
OJTのメリットとデメリット
メリットとデメリットを考えてみましょう。
- 特定の部署や業務を一つひとつ詳しく学べる
- 教える人とのコミュニケーションが深まる
- できる事が増えて、成長を実感できる
- 質問がしやすく、理解が深まる
- 教育する準備が必要がない
以上がメリットです。
実際の業務をやってみるとわかりますが、仕事はやってみないとわからないことだらけです。会社独自のルールや、やり方も都度覚えないとわかりません。
例えば、稟議の上げ方を1回教わっただけで出来る人はほとんどいないです。それなら、必要な時に必要なことを教えた方が習得が早いので、理にかなった教育方法だと思います。
- 教える人によって個人差がある
- 一つひとつの業務は教わるが、繋がりや流れといった全体像を捉えにくい
- 評価基準があいまい
- 教育する側の目標設定がない
- 教育する側の負担が大きい
以上がデメリットです。
メリットもたくさんありますが、デメリットもたくさんあります。
これらのデメリットがモチベーションを下げてしまうのはなぜでしょうか?教える側の先輩社員に問題があるのでしょうか?先輩社員の方は、新入社員の期間が終了した2年目社員に送る、新卒を受け入れる先輩社員の心得を読んでいただけると参考になります。
モチベーションをを下げる原因は?

- 教える人によって、個人差があるので、成長するペースも、出せる結果にも大きな差がうまれやすい
- 業務の全体像を捉えられていないので、一つひとつの業務を覚えるのに時間がかかる。歴史と同じで、一つの事件の時代背景を知っている方が、覚えられるのと同じです。
- 教える先輩によって、評価基準がバラバラですし、教える側も若い社員が多いので、その日の気分で対応が大きく変わることもしばしばあります。
- 教育する側に目標設定がありません。いつまでのなにをできるところまで育てなければいけない。と会社から具体的に言われていないので、本当になんとなく教えている
- 教育する側も忙しいです。通常業務にプラスで教育をしなければいけないので、通常業務でトラブルなどがあると、教育が二の次になります。その為、時間だけ経過してなにもできない新卒2年目社員が増えるます。
モチベーションの源泉は目標を達成することによる、自己承認欲求がみたされることです。でも、教育に基準や目標がないので、達成することができません。
そうなるとドンドン、モチベーションが下がってしまい、もう会社辞めたいというようなことになってしまいます。
それを防ぐ方法を考えていきます。
モチベーションを下げないために、会社が出来る対策
モチベーションを下げないために、教える側と教わる側が出来る対策
会社が決めてくれることが理想的ではあるのですが、決まっていない場合でも、教える側と教わる側で、期限と目標を決めてしまえばよいです。
それだけのことです。
ポイントは先程と同じで、段階的な目標と期限も決めましょう。
その理由を説明すると、例えば、マラソンでゴールしかなくて、給水所や、中間地点がなくて、時間もわからない、つまり自分がどれだけゴールに近づいているのかわからない状態だと、走り続けるのは至難の技です。でも、途中に小さな目標となるものがあれば、あの給水所までなんとか頑張ろう!中間地点までは頑張ろう!と自分を奮起することがしやすいからです。
目標のタイムでゴールするためのペースを確認することができると、人は頑張れます。
モチベーションを下げないために、新入社員ができること
先輩社員も忙しくて、期限と目標を決めてくれない時は、自分で決めてしまいましょう!
その時に決める目標は、思いついた目標の半分にしましょう。その代りに以下のルールを守ってください。
- いつまでに
- なにを
- どれくらい
必ず、数字で決めること!数字で決めないとできたのかできてなかったのかがわからない。自己満足になってしまう。
数字で決める事です。数字で決めないとどれくらい進んだのかがわからないから、必ず数字で決めてください。
どうして半分でいいのか?についての答えは、
新人の間に何より大切なことは勝ち癖と自信をつけることです。自分はできる!と信じ続けるためには、努力を継続し、楽しまなければいけません。
高すぎる目標に向かって努力することは正しいですし、その方がよいという人もいます。でも、努力しても達成できない可能性もあります。若い時はその確率が高いです。正しい努力ができないからです。
だから、目標を半分にして、達成は当たり前で何%超えられるか!を楽しむ!という発想の方が、伸びます。
必死で努力して、目標の100%達成しました!というのと、目標の200%達成しましたでは、200%の方が幸福感強いですよね。
意図的に自分を認める状況を作りましょう。向上心が強い人には、年収を3倍に上げた僕が教える・年収2倍はだれでもできる!給料があがる社員の心得5ヶ条!の記事も参考になると思います。
モチベーションを下げないOJTのまとめ
OJTにはメリットがたくさんあるので、有効な教育手法だと思います。ただ、デメリットがあることも事実です。
そこに期限と目標を設定するだけで、モチベーションが下がらなくなり、むしろ高くなります。
どんどん目標を決めて、達成して、もっと大きな高い目標を達成できるようになりましょう。そうすれば、いつも仕事が楽しくなると思います。