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書評『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子に書きためた「働くことの本質」』要約・レビュー (著者:森岡毅(USJ 元CMO))

苦しかったときの話をしようか

USJをV字回復し、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリポッターワールドを開幕し、大成功に導いた。マーケター森岡毅氏、このサイトには記載していないが、彼が書いた著書はすべて読んでいる。いづれ紹介したい。

今回の本は今までと大きく異なる。そもそも出版するために書いていた本ではなく、森岡さんが自分の子供が「働く」時にヒントとなる考え方をまとめたものなのだ。

これまでの書籍はマーケティングの理論や実話、戦略が主であっただけに、この本は以外だった。ただし、マーケターとして、世界最高峰のP&Gで結果をだし、USJを復活させた超一流のビジネスマンが伝える熱いメッセージでした。

森岡さんの他の本は、マーケターになりたい人におすすめしたい7冊の本でも紹介させてもらっています。
マーケターオススメ本マーケターになりたい人におすすめしたい7冊の本

最高の就活・転職の指南書?

冒頭でも書いたが、森岡さんが自分の子供が就職活動をするタイミングで伝えたいことをまとめた書籍だ。はっきり言って、この本に出会うのが、早ければ早いほど、行動を変えれば変えるほど、あなたの人生は圧倒的に好転するだろう。

人間は、みんな違って、極めて不平等

P52 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子に書きためた「働くことの本質」著者:森岡毅(USJ 元CMO)

この言葉を認識し、自分がコントロールできる変数を変えることに全力を尽くすことができるからだ。

この世界は残酷だ。しかし、それでも君は確かに、自分で選ぶことができる!

苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子に書きためた「働くことの本質」著者:森岡毅(USJ 元CMO)

苦しかったときの話をしようか 要約

STEP.1
やりたいことがわかなくて悩む

就職するのがゴールではない、プロとして通用するスキルをつける
やりたいことや目的は変わるし、変わってもいい。

STEP.2
学校では教えてくれないこと

強みに気づき、強みを磨く努力をする、強みが活かせる環境を選ぶ。
資本主義である以上、その構造を理解しない限り、搾取される側から脱却はできない。

STEP.3
自分の強みをどう知るか

強みを大きく3分類すると、Thinking、Communication、Leadership
強みは相対評価でなく、自分の中の絶対評価でいい。

STEP.4
自分をマーケティングせよ!

戦略的に強みを伸ばし、弱みを隠していくか、それに必要な状況を自分でつくりだす!「My Brand」
うまく行っているときほど、自分の心地よい”均衡”を意図的に壊さねばならない。

STEP.5
苦しかったときのはなし

努力を継続すること、雇われる側である以上「後ろ向きな仕事」もある、自分の強みを知り、強みを武器にして戦う。
森岡さんの経験談が書かれているが、世界最高峰のビジネスマンの苦悩が意外と自分と近いと思えるかもしれない。

STEP.6
自分の”弱さ”と向き合う

自分の目的に向かって、学び、努力し続けるしかない、弱みは克服できないかもしれないが、強みを阻害しないようにはできる。強みに関連する弱みは克服できる可能性がある。

切り口は違うが、関連記事

「苦しかったときの話をしようか」 でわかったこと

著者が一貫して伝えているメッセージ

自分の強みを見つけ、それを伸ばすために努力をし続ける。会社はその努力をしやすいところか?強みを伸ばすことができるところなのか?を考えて選ぶ。

そして、どんな環境でも自分が強みを発揮しやすい状況を作りだす、「My Brand」を確立していくこと。

自分と向き合う時間が少なく、使われる側の教育

日本の教育システムも、社会構造も、昔の製造業が牽引していた構造と大きく変わっていない。本質的には全体戦略は会社が考え、ただ勤勉に毎日長時間、気合と根性で働ければいい。そのための忍耐をすることを試しているのが、学校教育になっている。

別に日本の学校教育や社会構造を否定する訳ではないが、それに気づいているのであれば、そちら側にならない、資本家という道や考え方を持つことで、そこから抜け出すことができる。

情熱を持ってる仕事をしよう

好きなことなら情熱を持って取り組むことができるだろう、そういう仕事にめぐりあおう。探し方は別の本書に書いてある。熱狂的に仕事をすることができれば、結果や成果が出せる確率が上がる!

結果が出せれば、それを持って、次のステップに進める。実績を持って次のステップに進もう。会社が戦略を立てて、社員の人生を決めていた「年功序列」の時代は終焉している。

自分で自分の人生の戦略を立て、それを実行していこう、自分の未来と目的のために。

実績を出せば、それが圧倒的な説得力をもつ

ガッツポーズの男性

実績を出すまでは、人がコントロールできるところをひたすらに突き詰めるしかない。自分がどこで、誰に、どんな、メリットをどうやってもらすか。考えて突き詰めていく。価値がある人材であることを証明することが何よりも必要である。

転職する時に、この本をもう一度読んでほしい

積極的な転職か、消極的な転職か?を確認してほしい。
転職したい理由が、現状からの「逃げ」を正当化しているだけになっていないか?をよく考えてほしい。

自分の都合の良いように、考えて「逃げ」る理由を作っていないかを自問してほしい。あくまで、年収アップや成長できるステップとなっているかを改めて考えてほしい。

すぐに変われない自分を責めない

この本を読むと、意識は大きく変わり、行動も変えようと思うだろう。でも、実際には行動はなかなか変えられないだろう。100意識を変わったとして、2くらい行動ができればいいほうだ。そのうち習慣になるのは1もないだろう。

それを繰り返しているうちは成長できない。行動を伴う為に、どうすればいいのか?を考えて、自分が続ける方法を先に考える。その環境を作ってしまう。

例えば、目標を紙に書いて貼るでも、朝起きた時、よる寝る時に、口に出して言うでもいいだろう。意識を変えたら、次に行動を変えるではなく、行動が継続するような環境を自分で整える。

まとめ

尊敬するビジネスマンの一人である森岡さんの「働く」ことに対する戦略が具体的に書かれていた。サラリーマンとして働いていて意欲の高い人は大いに刺激を受けるだろう。

先人の知恵や考え方を学び、自分が取り入れれるものを取り入れて、次に進んで行く。実績をだし、その中で見つけた自分なりの知恵や考え方をまた伝えていく。そうして人の成長は促進されていく。

正直なところ、この本を学生のうちに、理解し、実行できる人は少ないだろう。そもそも、就職ではなく、人生を通したキャリアについて書かれているからだ。

この本に書かれていることをすべてできなくても、なにかを取り入れ、行動を変える為の環境を整備することができれば、成長は加速し、大きな実績を積むことができるだろう。

この本が売れている理由

発売されたばかりではあるが、売れ行きは好調で、Amazonのランキング5位!おそらく、しばらく売れ続けるだろう。内容の質の高さと、出版に至るストーリー。そもそもこれを書いたターゲットは本当は娘世代だが、おそらく購入は表紙のデザインもあるが、子供がいる著者と同世代の親になるだろう。

ただ、おじさんからすると表紙がダサい、若者受けしそうにない、インスタに映える必要はないが、もう少しなにか、違うデザインがいいと思われる。父親が、小さい娘に大きなプレゼントを渡してるとか。

もし、この本の売れゆきが悪くなったら、若者向けに装丁を変えれば、若年層にもっと売れるかもしれない。

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