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書評『必ず最後までやり切る人になる最強の方法「FINISH!」』要約・レビュー (著者:ジョン・エイカフ)

FINISH 表紙 ジョンエイカフ

目標の未達成、やると決めたことができない、続けると決めたことが続かないという経験は誰もがしたことがあるのではないだろうか?

その課題を克服するために「GRIT やり抜く力」を読んだ人も多いだろう。さて、GRITを読んだあなたはそれからずっとやり抜くことができているだろうか?もし、できているなら、それは素晴らしいし、そのまま継続してもらいたい。

もし、できていないなら、なぜだろうか?書いてあることをできないからだろうか?あなたの意志が弱いからだろうか?その原因がこの本に書いてある。シンプルだが、本質をついている。

アメリカのアマゾンレビューで星5つ300件オーバー
NewYorkTimesベストセラー作家 ジョンエイカフ氏がおくる、途中でなげだせなくなる画期的メソッド!

GRITがない人でも、FINISHはできる!

FINISH!を選んだ理由

2019年4月に会社を立ち上げ、やり切ることが絶対に必要な状況に自分で追い込んだものの、やりきれるのか?と不安になった。GRITももちろん読んでいるが、”すべてのこと”をやり抜くことできてない。

なにかモヤモヤしている時に、たまたま書店で手にとったのが「FINISH!」だった。帯に書いてある、目次の第一章を見て、購入を決めた。

人は「完璧が崩れた翌日」に挫折する

確かに経験がある。それまで連勝記録が途絶えた瞬間に、全てのやる気をなくしてしまった。厳密にはそれを言い訳にしてしまっていた。このサイトの他の記事を読んだことがある方は、「人間は未完成」であるという前提を持っていることはわかってくれているだろう。

人間は完璧じゃないと思っているのに、いつも完璧な目標を立てていたことに気づいた。ぜひ、このエッセンスを取り入れて、最後までやり切る人の仲間入りをしてほしい。

FINISH!要約

STEP.1
人は「完璧が崩れた翌日」に挫折する

完璧か”ゼロ”かの選択は間違っている。
不完全でも、継続することだ。またやり直せばいい。
目標を諦め続ければどんどん自信を失ってしまう。

STEP.2
目標は半分にしろ

目標を立てる時は”やるきに満ち溢れた”自分が立てる
過度な自身への期待と、決意によって、「楽観的に目標を立ててしまう」
目標を半分にして、達成する。目標を超えていくことを考えればよい。

STEP.3
何を諦めるかは事前に決めておけ

時間は有限だ、今までの生活から、目標を達成するための時間を作らないと行けない。
今の生活に追加される。それでもできるだろうか?基本トレードオフで入れ替えるべきだ。
目標を達成するために、なにか諦め犠牲にするものが必要。

STEP.4
やり遂げたいことを楽しいことにせよ

目標を楽しいことに変えてしまう。
「報酬」でやる気を出すタイプか、「恐怖心」でやる気を出すタイプか、
自分のやる気を引き出す方法を決める。

STEP.5
隠れ家から出よ、高尚な建前を捨てよ

目標に直結しない行動をとってしまっていることを、正当化するような言い訳はしない。
努力が無駄になることが怖い、努力しても結果が出ない可能性もあるから、努力を怠ってしまいたくなる。その恐怖に勝つ

STEP.6
自分だけの暗黙のルールを可視化する

勝手に思い込んでしまっている概念を捨てる。
目標を達成するために、苦労しない方法の方が効率的なのだ。

STEP.7
データを使ってこれまでの進歩を祝おう

目標、行動、期限どれでもいいが、自分が努力している、前に進んでいることが数字でわかるようにしよう。
目標に対してどこまで進んだのか?初めてからどこまで進んだのか?を把握できるようにしよう。

STEP.8
終わりの日がやってきた

やりきってしまうことにも、不安が待ち受けている
その不安も乗り越えてしまおう。

FINISH!でわかったこと

「気合」と「根性」が最強であることは間違いない

日本だけじゃないかもしれないが、営業会社や、ベンチャー企業でありがちなのが、「気合」と「根性」で高い目標を達成しよう!とする。

確かに、モチベーションが高く、自主的に動ける人材が多い会社では、成り立つ方法であり、圧倒的なスピードで成長していくことも間違いないし疑いようがない事実だ。

実際に、ベンチャーで働いてきたが、規模が小さい間と、離職率を気にしない間は、優秀な人材が思う存分働ける環境を提供すれば、それに比例するように彼ら、彼女らは結果をだし、さらに成長していき、さらに大きな結果を出すという好循環がうまれる。

これは間違いないし、おそらくこれ以上に早いスピードで、会社を成長させる要因はないだろう。

「少人数」と「離職率」を気にしないなら!

ただし、条件として2つある。

1つ目は、少人数でなければいけない。
集団心理がマイナスに働く100名を超えたあたりで、会社の成果に自分が影響を与えている実感が薄れてしまう人材が増える。そうなると自分が必死にならなくても、結果が変わらないと思い始める人間が出てきてしまうのだ。そのラインがだいたい100名。(これは経験値で、学術的な根拠はない。)

2つ目は、離職率を考えないことだ。
採用を増やしていくにあたって、絶対に一定数、合わない人間も採用してしまう。これは今の採用システム上さけられないだろう。それを無理に下げろというのは間違っている。

早い段階で辞めたいという人間は「結果が出せない人間」が多い、その人間をマネジメント側が止める本当はいらないのに、「結果が出せない人間」は意志が弱いので、マネジメント側が動けば、離職はしない。

やる気がないまま働き続ける。やる気を出して、「結果が出せている人間」はやる気がない人間と同じ環境で働くことが嫌になる。成長意欲が低い人間と働きたい成長意欲が高い人間なんていない!そして、離職を決意し、上司に話す。「結果が出せる人間」は意志が硬いから、どんなに引き止めても辞めてしまう。

いつの間にか「結果が出せない人間」が多数を占めるようになり、「気合」と「根性」など持ち合わせていない人間ばかりになってしまっている。

退職届を持つOL

目標を立てる時と実行しているときの人間心理を知ればOK

目標を立てる時は、ポジティブで厳しい、高い目標を立ててしまう。完璧になることを目指してしまっている。

実行する時は、努力しても目標が達成できなかったらどうしよう。という不安から、努力を辞めるきっかけを探してしまっている。

この2つの心理に気づいた上で、完璧主義ではない目標と、継続できる仕掛けと、努力しても結果が出ないかもしれないという心構えが必要なのだ。具体的な内容はここでは書けないが、その方法が本書には詰まっている。

まとめ

FINISH!は新しいアプローチだが、この法則を使えば確実に目標を達成できる。もし、できなかったとしても、意欲が高い状態で、継続して次の目標を目指すことができるだろう。

ビジネスマンとして何が致命的かは、自分で自分を信じられなくなることだ。つまり自信が持てない状態が一番避けなければいけない状態だ。

自信がないなら、自信が持てるまで、努力をすればいい、努力できている自分を褒めれば、努力は継続できる。数字にして見えるかすれば、絶対に誰でもできるだろう。

自分で変わろうと思った人間は、絶対に変われる!ただ、自分が期待している時間よりも少し時差があるだけだ。その時差の間に努力や行動を辞めてしまわないようにするだけでいいのだ。

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