2019年4月25日 GOETHEの表紙を飾り、総力特集されているホリエモンこと、堀江貴文氏の新刊
疑う力 「常識」の99%はウソである 宝島社
おわりに!に書いてあることが、どこまでも本質を捉えている。最後の言葉に鳥肌がたった。
なぜこの本を選んだのか?
「多動力」や「情報だけ武器にしろ」も読んでいるし、他にも多数読んでいるタイムリーな話題、日産のカルロス・ゴーン氏、北方領土、移民問題、少し政治的な部分も多く書かれているからだ。
帯の「当たり前」に囚われていると一生バカをみる!を見て、バカは見たくない。固定概念にとらわれず、周りに流されず、本質を見て自分で考えて主張する人間でありたい。
この本に書かれているテーマ
- 政治
- 経済
- 教育
- 医療
- 結婚
- 子育て
- 出版業界
堀江さんの知見の広さがそのまま現れている。書き忘れたが、宇宙事業とWAGYUについてももちろん書かれている。
特に印象に残ったのが、「医療」「出版」
「医療」はどう考えても人で不足だ。以前にテレビ東京の「ガイアの夜明け」でも特集されていたが、医者が信じられないくらい働いている。もともと真面目で使命感の強い方しか、医者になっていないから、その献身的な働きっぷりにただただ感謝をしつつも、大きな違和感を感じた。
あの業界はIT化が非常に遅れている。未だに紙でカルテを書いている医院も多い、どう考えても非効率だ。でも、医者である本人が高齢で、医者である本人だけが、「効率的」だから、事務や会計、薬剤師までもがみんな効率が下がっている。
おそらく大学病院でも同じようなことがあるだろう、それに、今の年齢で40代半ばから上の年齢の世代は、社会人になってから、PCが普及している世代だから、信じられないくらい使えない人がいたりする。

一部のデジタルアレルギーの世代が幅を効かせていると、デジタルによる効率化が進まない状況になってしまっていると考えている。
もちろん、柔軟に対応している病院が増えているのも事実だが、まだまだ改善の余地があるのは間違いない。
その証拠に、うちの嫁は子供が熱を出すと、1時間くらいつながらない病院の予約受付に電話をかけている。ネットで予約できる病院にすればいいのにと言ったら、近所にないそうだ。
「出版」について、出版業界は不況ではない
確かに本屋は潰れて減っているのは事実だろう。ただ、売れている本はぜんぜんある。幻冬舎の箕輪厚介氏が編集長を務めるNews&PicksBookのシリーズは売れまくっている。以下売れまくっている書籍
他にも話題になり、売れまくっている本はある。
テーマや、売り方次第で、いくらでも売れる。そして、紙の本が売れないと思い込んでいる人もいるかもしれないが、「紙の本」の需要は間違いなくある。そして、リアル店舗でしか、手に取れない。陳列による出会いがあるのだ。
年間50冊以上本を読むが、電子書籍も読むけど、圧倒的に紙派だ。理由は書き込みと付箋をつけれる。そして、その視覚的なイメージで記憶に残すタイプだからだ。
あと、堀江氏が言っているように、いい本は持って置きたいのだ。言われて、恥ずかしくなったが、「積ん読」でインテリアピールしたい需要。確かに・・・・このサイトにも本来は、書籍のコーナーを置くつもりはなかったが、自分の思想を説明するには書籍は都合がいい。つまり、インテリアピールだ・・・
疑う力を読んでわかったこと
「常識」はいつ、どんな状況で、だれに都合よく作られたものか?を考えるようにすれば、必然的に裏側に気づき、本質が見えるようになるだろう。
堀江さんは他の書籍でも、一貫しているのが、「本質」を見て「合理的に」判断し、「発信」していると思う。
この書籍では、そのために幅広い分野に意図的にちらして、考え方を教えてくれている。
この本のタイトルは「疑う力」
最後に堀江さんが読者に投げかけてくる言葉がこの本の本質。
誰が発信していようと、自分で考えることを忘れてはいけない。自分で考えた上で、共感をするか、しないか、対案を出せるか、だせないか。
思考停止になることは、この情報過多の時代では、情報を持っている人間の奴隷になってしまう可能性がある。集めた情報を疑い、考えて行動していかないといけない。
*このページ書かれていることは、本書を元にした私の所感です。
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