給料が順調に上がる社員となかなか上がらない社員がいる。給料があがるできる社員が心得ている5ヶ条がある。
この5つの心得を身につければ、給料があるようになるはずだ。もし、今の会社で評価が上がらなくても、会社を変われば評価は上がるだろう。
会社が給料の仕組みから、評価制度のことも解説しよう。
- 他者の評価がすべてと心得よ
- 給料を決める人が、評価者であると心得よ
- わからなくていい部分があると心得よ
- プライドは不要と心得よ
- 給料以上に働くことを心得よ
目次
給料があがる仕組み
昇給するためのお金の源泉は?
会社経営をしていくなかで、給料は経費の中でも非常に大きな割合を占めるのが一般的だ。そして、一度上げると、下げにくい。
給料を下げると辞めていく人が出てくる可能性があるからだ。過剰な利益を出しても、税金で取られるが、社員に給料を多く支払うと、費用のベースが高くなってしまい、不景気で売上が落ち込んだ時にすぐに、会社が倒産の危機にさらされる可能性がある。
だから、給料を増やすとしても、変動しても誰も違和感をもたない、ボーナスに反映させる企業が多いのだ。景気が悪くてボーナスが下がる事は納得できる社員が多いからだ。
どうしたら、給料があがるか?だが、多くの会社は事業年度の最初に予算として、1年間の売上と費用の計画を立てている。
その計画の中に、人件費の昇給分も含まれている。それがつまり売上目標より高い売上があがり、給料以外の費用が計画通りか、少なければ、給料は上がる。
この計画では、どの社員がどれくらい活躍するとかまではわからないから、大雑把に計算して、昇給金額を計画している。あとは、会社の評価制度によって給料が決まる。
小さな会社では、上司や社長の感覚で決まるようなところもあるかもしれないが、基本的には計画しているよりも、利益が出た時に昇給があるものだ。
基本的には相対評価できまる
評価は基本的には相対評価で決まるものだ。
なぜか?
給料に回せるお金の金額に限りがあるからだ。
企業は営業だけで成り立っているわけではなく、経理や、総務、人事、技術、デザイン、システム、サポートなどの部門も存在する。それらがあって、サービスや商品が成り立っている。
会社の業績は良かったが、従業員全員が満点の最高評価になった場合に、お金が足りない可能性が出てくる。それでは給料は決められない。
限られたお金を分ける為に、評価は相対的に決められるのだ。
例えば、上位2割は2万円、真ん中の6割は1万円、下位2割は5千円というようなイメージだ。会社によって違うので、詳細は給与評価制度を確認してほしい。
自分で評価の点数をつけて上司に提出して、金額とフィードバックがあるのが一般的だろう。その後、上司が何をしていることは、自分の部下の中で、相対評価をつけて、優先順をつけている。上司は会社から調整してい点数の範囲を与えられて調整をしている。
チームの中で、グループの中でどれだけ貢献したのか?を評価制度を使って、”相対的に”評価をつけていく。ここで給料が決まる。つまりあなたの上司が相対的に評価した内容で給料が決まるのだ。
勘違いしてないよね?社会のルール
最近勘違いしている人がいるようなので、給料とサービスと代金の関係をおさらいしておく。
大丈夫だろうか?これが正しい、順番だ。給料が先ではない。前払いで給料を支払う会社はほとんどないのは、この流れでないと、健全な経営ができないからだ。
心得5ヶ条
①他者の評価が全てと心得よ!
「自分がどんなに頑張ったつもりでも意味がない。自分で自分を褒めるほど頑張ったとしても、自分なりに結果が出たとしても意味がない」
自分で自分に給料は払えない。給料を払うのは「会社」なのだ。自分の評価が高くても、会社からの評価が低いと意味がないのだ。逆に言うと、会社から期待されている役割をまっとうできていないのだ。
会社は人に対して給料を支払っているのではなく、役割に対して給料を設定している。
会社から期待されている役割をまっとうしないかわりに、自分で勝手に役割だと思ったことを優先してしまったり、役割を勘違いしてしまったりしている可能性がある。
例えば、レストランで、シェフが今日はいい食材がはいって、私の最高傑作ができました!と、シェフの自己評価が高くても、食べた人が「美味しい」と思わないなら、それは「美味しくない」から評価が低いのだ。
シェフの高い自己評価<お客様の低い評価
営業のAさんは、得意先のB社を担当しています。B社はAさんにもっと安くしてくれたら、注文すると言われ会社の規定以上の割引をして販売をしました。
得意先のB社は大喜び、「営業のAさんすごいね!ありがとう!最高の営業マンだよ」と高評価をいただきました。
でも、規定以上の割引をしてAさんは販売しているので、会社からの評価は下がりました。
家電メーカーの問い合わせサポート担当のCさんはお客様からのお問い合わせに対応した時に、よかれと思い、自社サービス以外の商品やサービスについても丁寧に説明をしていました。
「お客様からは、本当に丁寧にいろいろ教えてくれてありがとう!あなたは素晴らしい人ね!」とお褒めの言葉をいただきました。
でも、Cさんはいつもすべての問い合わせに丁寧に対応するので、普通に対応している人よりの1/3の件数しかお問い合わせに対応できません。会社からの評価は低いです。
②給料を決める人が評価者と心得よ!
結論は、直属の上司が評価者です。
直属の上司(課長)が付けた評価が、その上の部長や更にその上の役員などに渡り、相対評価で決まります。
え?じゃぁ、役員と社長が決めてるんじゃないの?みたいに思うかもしれませんが、最初に評価するのは、直属の上司です、一番近くで見ている人間の評価を、その上の上司が変えることは考えにくいです。
なぜ、直属の上司なのか?
責任と権限を委譲されているからです。直属の上司には部下を含めたチームとしての目標を達成することを会社は期待しています。そのチームが達成するためにリーダーにはメンバーを戦力として指示、命令する権限を会社は与えています。
あなたが目標の設定も、達成する為の指導も課長に権限が委譲されている。誰か来場されているのか?極論は社長です。
直属の上司は、社長の代理なのです。社長が一人で何十人も、何百人も指導、命令できれば、権限委譲は必要ないですが、それは不可能なので、責任と権限を分割して渡しているんです。
③わからなくていい部分があると心得よ!
この心得はかなり重要です。
結論は、止まるな!行動しつづけろ!なのです。
どういうことかというと、目標を明確にして、それに向かって突き進むんです。なんでこの目標なんだろう?と考えてすぐにわかるなら、いいんですが、わからない時もあると思います。
それは、「いまは、わからなくていい部分だ」と割り切って、走ることが重要です。
例えば、スキーやスノボをやったことがない人に、パウダースノーがいかに気持ちがいいのか?を説明しても、わからないですよね?
野外フェスに行ったことがない人に、野外フェスで雨が降っても楽しめることを説明するのも難しいし、おそらく伝わらない。
つまり、経験不足がわからない原因の事は、絶対に動く前には理解できない。理解したつもりでも、実際やってみたら、想像と違う!ということが起こります。だから、「わからなくても、指示されたことをやってしまう」方が圧倒的に評価されますし、成長できます。
とにかく行動し続ける為には、目標をはっきりさせることが必要!はっきりというのは、いつまでに、どれくらい、なにをするのかが数字で明確なっている状態です。
目標がなんでこれなのかはわからないけど、とにかく行動して、目標を達成する為にできることを全部やる!
④プライドは不要と心得よ!
仕事をしていて、なにか問題が発生した!しかも、自分では解決できそうにない。
この状況にブライドの高いAくんと、プライドは不要と心得ているSさんがいるとしよう。
プライドが高いAくんの場合
でも、問題ありませんと報告してしまっているので、いまさら、聞きに行けない
プライドは不要と心得ているSさん
プライドがないと、すぐに報告相談ができる。「自分ではこう考えてみたけど、正しいかわからないのですが、教えてください」と言えるのだ。
⑤給料以上に働くと心得よ!
上司も人間で、ミスもするし、感情的になってしまうこともあるだろう。いつもいつも理想の上司ではないのが普通だ。
上司がミスや間違うこともあることを認識しながら、自分ができることを増やしていこう!
組織がダメだと思うこともあるかもしれない、当たり前だ、夫婦でさえ、離婚するのに、赤の他人が何人も集まって、週に5日、1日8時間一緒に働くのだ。いつもいつもいい状態であることなんて、奇跡といってもいいかもしれない。
ただし、だからといって、やる気をなくしたり、上司のせいにしたり、組織のせいにしたりすることは、時間の無駄なので、やめよう!
あなたの人生を、そんなつまらないことを考える時間にあててはいけない。理想の組織や理想の上司は、理想の彼氏や理想の彼女と同じくらいの確率で出会わないだろう。どこかなにか、理想ではないところがある。
それを埋めるのは、自分の捉え方と考え方だ。
上司や、組織に恵まれていないと思い始めると、自分の給料が安いような気がしてくるものだ、もっと正当に評価してくれる会社があるんじゃないか?とその発想なら、まだましだが、給料が安いから、給料分しか働かない発想になるとおしまいだ。
絶対に給料は上がらない、給料をあげたければ、給料以上に働きつづけよう!いつのまにか、給料があがっているだろう。
まとめ
- 評価は会社が決めるもの!
- 直属の上司からの評価をあげる!
- わからないまま行動することも必要!
- プライドよりも問題解決を優先!
- 常に給料以上に働きをし続ける!