生きる伝説の経営者「稲盛和夫」の新刊。あの「生き方」の続編が本書!
「生き方」はミリオンセラーになり、稲盛和夫さんの書籍の累計発行部数が1,500万部を突破しています。
若い人はあまり知らないかもしれないですが、「京セラ」「KDDI(携帯のauの会社)」の大企業2社の創業者です。
さらに、2010年に倒産したJAL(日本航空)をたった3年で再建した立役者です。
稲盛和夫の「盛和塾」という経営者の育成を目的とした私塾を開いています。塾生はなんと!14,000人!
「京都賞」を1985年に創設し、毎年11月に人類社会の進歩発展に功績のあった方々を顕彰しています。
ノーベル賞のような賞を作りたいという思いで創設されています。
参考 京都賞京都賞公式サイト「生き方」の続編となる、本作も、ビジネスマンとして、経営者として、また、人間としてどうあるべきか。を示してくれている作品です。
「生き方 人間として一番大切なこと」
「心。人生を意のままにする力」の前篇とも言える本書。人が幸せに生きるという事はどういうことか、何を考え、何をし、生きていくべきなのかを示してくれる人生のバイブルとも言える1冊。
「稲盛和夫の実学 経営と会計」
上司から勧められて読みましたが、タイトルの「実学」と書かれている通り、身近でわかりやすい例えで、会社の「お金」について書かれています。参考書のような経理、会計の本が苦手な方は、こちらの方が読みやすく理解しやすいと思います。
目次
心。人生を意のままにする力 要約
プロローグからはじまり、第5章で完結する構成です。
- 人生の礎を築く
- 善なる動機をもつ
- 強き心で成し遂げる
- 正しきを貫く
- 美しき心根を育てる
各章の概要
各章に個人的な解釈として概要を入れていきます。

稲盛さんが「心」を大切にするきっかけになった原体験。
「心」を大切にして来た結果が完結に紹介されています。

なにごとにも感謝の心をもち、前向きに捉える。
それが人生を好転させていく。

「利他」の心で、ものごとに取りかかる。
自分の才能や能力も与えられたものであり、それを使って社会に還元する。

あきらめないで努力をつづける。
「神のささやき」によって乗り越えられる時がくる。未来を信じて前に進む。

企業活動においても「人間」として正しいことを貫くこと。

小さい子供は無邪気だけど、残酷なことをする時がある。
それは「心」が育ってないから。
人は「心」を磨き成長しつづけなければいけない。
心。人生を意のままにする力 書評 レビュー
有り難きことに感謝を忘れない

第1章の感謝の気持ちを表す言葉
「ありがとう」
普段なにげなく使っている言葉を、どれだけ本当に心を込めて言えているだろうか。
すごく自信がなくなりました。
自分は本当に感謝出来ているのか?結局のところ、自分が良ければ、それでいいと思ってしまっていないか?
日常に隠れている事にたいする感謝を忘れず、心を込めて伝えるようにしたい。
結局のところ自分のことばかりを考えている、言動や行動ばかりが思い出されました。
家族には「当たり前」を求めてしまいがちでした。身近にいる人ほど「有り難い」はずなのに、それを忘れてしまっていたかもしれません。
書評『ライフシフト 100年時代の人生戦略』要約・レビュー 著:リンダ・グラットンの提唱している生き方でも、アイデンティティを確立することが書かれています。
その大前提として、「感謝」を忘れないことは必要です。
「利他」の精神を忘れない

「利他」の気持ちを忘れない。
この言葉はミリオンセラーになった「生き方」にも、書いてありました。
実際に何度聞いても、出来ているつもりなだけで、できていないことです。
すごく難しい「利他」のフリをしているだけで、結局「利己」的な考えにもとづいているから、偽善ではないだろうか?
とも考えてしまいます。
でも、もっとシンプルなことを伝えているのだと思いました。
「感謝の気持ちをもって、人間として正しいことをする」
この言葉が、この本から学んだことを一言で表しています。
人生が楽しくなるオススメ本、人生を変えた厳選5冊にも選出している、「生き方」も、この心の大切さを伝えている部分があります。
小さな「利他」からはじめる
一番身近な「利他」から始めないと、現実味がありません。いきなり世界中の人に対して!と言ったところで、出来ない目標です。
まずは、家族、同僚、会社に所属する全員、お客様、取引先、株主と徐々に広げていけばいいのです。
いきなり全てになにのもかもを理想の状態を目指すというのは、現実味がない目標になります。
段階的な目標を立てて広げていけばよいのです。
掲げた目標を達成するために、必死になれるくらいの目標がいいのです。
いきなり、「社会課題を解決する」のような大きな目標を追いかけるのもいいです。
でも、今、自分の周りにいる人に少しでも、貢献出来るように努めることに集中するべきなのだと思います。
書評『ニュータイプの時代』要約・レビュー 著:山口周で山口周さんが書かれている「意義」の重要性と共通する部分があります。
買わない宝くじは当たらない
宝くじは買わないとあたりません。
宝くじを買いましょうと言いたいわけではありません。
やってみないと成功するかわからないことは「やらない」ことには絶対に成功はしません。
マンガの「進撃の巨人」でも、同じような意味の言葉は出てきます。
「戦わないと勝てない。戦わないと負けることはあっても、勝つことは絶対にない。」
だから、あきらめずに戦い続けます。
名作バスケマンガの「スラムダンク」でも、安西先生が「あきらめたら、そこで試合終了ですよ」という名言を残しています。
それと同じです、挑戦もしていないのに、成功はありえません。諦めたらそこで可能性はゼロになります。
挑戦し続け、成長しつづけ、自分の「心」を磨き、あきらめずに努力しつづけないければいけません。
自分以外の誰かのために。
マネジメントの役割で最も重要なことは人材育成。考え方とポイントでも書いてありますが、人を変えることは出来ないので、自分が変わる必要があります。
あきらめないで、努力し続けることを楽しめる自分になれば、おのずと結果もついて来きます。
モチベーションを高く保つ方法と積極性を失わない考え方を実践できれば、ヤル気がなくなることはないでしょう。
心。人生を意のままにする力をちょっと立ち読み
「生き方」とデザインが似ています。続編ということが伝わる表紙です。

「生き方」はサブタイトルが青文字でしたが、「心。」は赤文字です。



帯の言葉が、この本の内容を凝縮していると思っていましたが、この”心”自体の持ち方を教えてくれる1冊です。

よりよき人生を送るための、究極の極意。と一見すると大げさに聞こえますが、この本に書いてある「心」でいれば、なにもかもが好転していくことは明らかです。
ページ数は205ページで、サラッと読めてしまいます。
挿絵はありませんが、行間がほどよく、文字の大きさも、ちょうどよく、読みやすいです。
各章が、1ページ〜2ページの小さな項目にわかれているので、スキマ時間にも読みやすいです。

稲盛さんの経歴も記載あります。
心。人生を意のままにする力 まとめ
「心。人生を意のままにする力」では、心のもちかた、が書かれています。
心を正常に保つために、どう考えればよいのか、どういった時にそれが現れるのかが綴られています。
稲盛さんも、学生時代までは、苦労の連続で、なにも上手くいかないという苦しい思いをされています。
でも、心のもちかたを変えると、全てが好転し始めたそうです。
たまたまだ。という人もいるかもしれませんが、それこそ、「宝くじは買わないとあたりません」
この考え方が正しいかどうか、うまくいくのかどうかは、やってみないとわかりません。
ただ、このやり方で、稲盛和夫という日本が世界に誇る経営者の一人が偉業を成し遂げ続けてきたことは事実です。
妄信的に信じて行動してみるのもよいかもしれません。
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稲盛和夫さん「心」が気になる方に、「オススメの本」
「生き方 人間として一番大切なこと」
「心。人生を意のままにする力」の前篇とも言える本書。人が幸せに生きるという事はどういうことか、何を考え、何をし、生きていくべきなのかを示してくれる人生のバイブルとも言える1冊。
「稲盛和夫の実学 経営と会計」
上司から勧められて読みましたが、タイトルの「実学」と書かれている通り、身近でわかりやすい例えで、会社の「お金」について書かれています。参考書のような経理、会計の本が苦手な方は、こちらの方が読みやすく理解しやすいと思います。
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