人生100年時代といわれ、書評『ライフシフト 100年時代の人生戦略』要約・レビュー 著:リンダ・グラットンが寿命とともに、資産の寿命を延ばすことも提唱しています。
年金が不足するようなニュースもあり、年収を上げたいから転職を考えている人が増えています。
でも、転職活動をいつから始めればいいのか?
どの時期に転職した方がいいのか?
企業側の視点から考えたことがありますか?
企業側の視点と客観的な判断を取り入れるだけで、同じ転職でも高い年収を獲得することができます。
年収を上げるためには、実績があることに越したことはありませんが、実績の有無はいったんことではおいておきます。
実績が重要であることは、年収5,000万サラリーマン「motoさん」も著書書評『転職と副業のかけ算』要約・レビュー 著:motoの中でふれています。
ここでは、年収を上げる転職をより有利にすすめるための、失敗しない転職方法を紹介していきます。
僕の転職経験は、新卒で就職した会社から、転職した理由に書いてありますので、読んでみてください。
目次
転職するタイミングはいつがベスト?
とにかく早く辞めたいから3ヶ月後?
とにかく1日でも早く辞めたい!という人もいるかもしれませんが、もし、我慢できるなら、有利に転職活動をすすめられるタイミングで転職する方がよいです。
どうしても転職先が決まる前に、とにかく辞めたい!という方は、なにか事情があるかと思いますので、退職代行を使われた会社の感想あり!元人材業界社員の退職代行サービスの選び方も参考になるかもしれません。
退職日を決める時に考えることは、3つ
- 有給休暇の残日数
- 業務引き継ぎに必要な日数
- 転職活動に必要な日数
有給が20日残っていると考えた場合、退職前の1ヶ月は有給消化になります。
日本は有給消化率が低い国ですので、有給が残っている人が多いです。
法律で有給消化が義務付けられましたが、退職をする時には有給を消化して、転職をするのが一般的です。
退職したい日の1ヶ月前には、出勤しなくなります。
ここでは、引き継ぎ期間を1ヶ月と考えます。
すると、有給消化の1ヶ月+引き継ぎ期間の1ヶ月=2ヶ月前には会社に退職の意向を伝えておきたいです。
会社に退職を伝える前に、転職先を決める、と考えると、転職活動期間を仮に、1ヶ月とすると転職活動は遅くとも3ヶ月前からはじめないといけないです。
転職活動が1ヶ月だと、期間が短く希望する条件で転職できる可能性が低くなってしまいます。
残念ながら、「退職したい!」が動機で、退職日から逆算する転職は、年収が上がりにくいです。
その理由は、業界や職種の情報が不足、決算や採用予算を考慮できない、複数社の内定を持てないからです。
これについては、後ほど詳しくご説明します。
退職日から逆算する転職活動でおちいりがちな状況。
実際に、決算や予算を無視して、転職で失敗しそうになったエピソードは仕事とプライベートのバランスが取れないに書いてありますので、興味があれば読んでみてください。
エピソードの概要は、最終選考前に、応募していた事業の撤退が決まり、不合格通知から、逆転合格を獲得する話です。
ボーナスをもらうタイミングがいい?
ボーナスをもらってから、転職をしようする人も多いです。
すこし我慢して在籍しているだけで、ボーナスがもらえるなら、もらった方がいいのは確かです。
でも、残念ながら、ボーナス後の転職も年収が下がる転職になる可能性が高いです。
理由は、シンプルで「同じように考える人が多い」からです。
つまり、競合他者が増えてしまう時期になるからです。競争が激しくハードルが上がってしまいます。
ボーナスが支給されるタイミングの前は、求職者からの相談が増加します。
その分、空きポジションも増えているから、求人数も増えているという理論も、もちろんありますが、すでに採用予算を使い切っている企業は、次の期まで採用をスタート出来ないです。
採用予算を使い切っていなくても、予算に利益が届いていないケースでは採用予算を絞る企業もあります。
人が辞める時期=求人が増える時期
というわけではありません。
理想の転職のタイミングは?
退職したい月からの逆算も、ボーナス支給月からの逆算も不利なら、どう考えればいいのでしょうか?
企業が、高い年収や採用費用を支払うのに余裕があるタイミングがベストです。
それは、決算月の翌月入社がベストです。
期初に入社することが一番よいタイミングと言えます。
理由は3つ
- 今いる会社にも期末まで責任を全うしたことになる
(期末が同じだった場合) - 期初は、異動があるタイミングなんで、新人も受け入れられやすい
- 新しい会社の採用予算に余裕がある
1つ目の理由は、「飛ぶ鳥跡を濁さず」という印象を新しい会社にも与えることができます。責任感があることもアピールできます。
2つ目の理由は、異動や組織変更などで体制変更があるタイミングでもあるので、みんなが心機一転、前向きに働いているタイミングだから、新しいメンバーとしても入りやすいです。
3つ目の理由は、期初の採用予算を最初に使うことができます。まだ、お金が潤沢に使える状態なので、シビアな年収交渉が入りにくいです。
ただし、この考え方は、バリバリ成長しているベンチャー企業では無視してよいケースがあります。
期初に目標としていた予算を上回って達成しているような勢いのあるベンチャーに転職する場合は、この考え方は必要ありません。
むしろ、逆に決算月までに、入社してほしいケースの方が多いです。
ベンチャーへの転職はベンチャー企業に転職する際の注意点。元ベンチャー幹部が教えますにベンチャーの見極め方や、確認しておいた方がよいポイントをまとめてあります。
僕が上場企業から、ベンチャーに転職した時に、利用したサービスは【年収UP率 71%】IT業界への転職にはtypeがオススメ!でした。
そういう企業に出会えたら、すぐにでも転職してOK!
転職活動をはじめるタイミングは?
転職活動をはじめるタイミングは・・・
転職活動をいつから始めようか考えているなら、今すぐにでも転職活動をはじめた方がいいです。
まだ、転職するかはっきり決めていない人にも、転職活動をしてみることで気づくことがたくさんありますので、転職活動をしてみることをオススメします。
書評『転職の思考法』要約・レビュー 著:北野唯我にも、類似したことが、書いてありますし、書評『転職と副業のかけ算』要約・レビュー 著:motoにも、転職活動のもたらす効果が書いてあります。
いま、仕事が楽しい人が、転職活動をした方が年収は上がりやすいです。
転職する理由が特にないので、「年収が希望に届かなければ、転職しない」ということがはっきり伝えられます。
自分自身の市場価値を知る意味でも、自己成長のためにも、転職しないつもりでも、転職活動をしてみることはオススメです。
転職はタイミングが重要です。
決算月の翌月に入社できる日程が理想という話をしましたが、どの会社に転職するかわからないので、転職活動の開始時期を決めようがありません。
それに、決算期を気にしないでよい、成長中の企業はスピードを重視しているところも多いです。
そんな急成長中の企業との出会いを逃さないためにも、決算期を逃さないためにも、今、転職活動を始めることをオススメします。
実際に僕が転職で本当に使ってよかった、おすすめの5社・転職サイトと転職エージェントをご紹介していますのでご覧ください。
転職で本当に使ってよかった、おすすめの5社・転職サイトと転職エージェント
他の転職サイトも検討している方は、転職サイトはどこがいい?転職サイトの特徴をまとめて比較!全27サイトも参考にしてみてください。
【比較】転職サイトはどこがいい?転職サイトの特徴をまとめて比較!全27サイト
中途採用は、定員数採用できてしまうと、必要人数を採用できたので、もう採用しません。と企業が中途採用をやめてしまいます。
タイミングによって採用をしている企業としていない企業が存在します。
転職したいと思った時に出会えたら、ラッキーですが、その確率は低い。
良い会社に出会える確率を上げるポイントは、2つ
- 転職活動をしている期間を長くする
- 転職活動の情報量を増やす
そして、もし「これだ!」と思えるような企業と出会えたなら、転職をした方が良いです。
あなたが、転職したいと思った時に企業に出会える可能性は低いからです。
見つけたタイミングが転職する時です。ただし、入社日や退職日は決算期もしくは、先方の企業の売上の状況で判断、交渉しましょう。
転職活動の裏 メリット
転職活動を今すぐにはじめた方がよい、別のメリットをお伝えします。
転職活動期間を長くとって活動する裏メリットが2つあります。
- どの業界・どの職種で自分がいくらくらいの価値かわかる
- 優秀なエージェントと出会える
自分が今の会社での評価や年収よりも高いのか、低いのかが気になると思います。
【年収査定と合格診断ってなに?】dodaとdodaエージェントの特徴のような年収診断や、転職の市場価値がわかるサービスミイダスのようなものもあります。
こういったサービスは、どちらかというと、転職した方が高くなります。というロジックで作られていることが多いです。
年収査定した人を転職したい気持ちにさせて、サービスを利用してもらいたいからです。ただ、目安にはなるので、試してみるのもありです。
基本的に転職エージェントは、紹介した求職者が入社して、手数料がもらえるビジネスモデルです。
だから、転職エージェントは基本的にあなたが面接を突破し入社できそうな企業を紹介してきます。
入社してくれないとお金にならないから、当然なのです。
ここでわかることは、自分の給料や年収が、今の自分の経験とスキルに対して、高いのか?低いのか?がわかります。
エージェントが紹介してくる求人が、いま、働いている会社の条件よりも良い場合は、市場価値が高いことになります。
もっと年収を高くしたいと考えているのであれば、希望年収になるには、どのようなスキルや経験・実績が必要かがわかりますので、目標をはっきりすることができます。
【副業OK企業の探し方】主要転職サイトで比較・まとめ会社からの給与だけでなく、副業という方法もあります。
転職活動はキャリアの見直しでもあり、未来の設計図を書き直す作業でもあります。
自己分析には、書評『メモの魔力』要約・レビュー 著:前田裕二を参考にすると深く新しい気付きがあると思います。
もっと手っ取り早く済ませたい方は、才能の見つけ方!徹底的な自己分析で、自分の強み・隠れた才能を見つけよう!で、ストレングス・ファインダーという強いを活かす自己分析がオススメです。
転職活動をする上で、重要な役割を担うのが、転職エージェントの担当者です。僕は絶対に毎回転職エージェントを活用しています。
大手(リクルートやdoda)や、中堅(マイナビ、Type)では、面談担当と企業営業担当は別々で役割分担しています。
求人票や転職サイトには必要とされているスキルや経験が書いてありますが、転職エージェントは書いてあること以上の情報をどれだけ持っているか、が重要です。
紹介している企業の現状だけでなく、今後の可能性と転職にあたっての懸念点を説明してくれる転職エージェントは優秀です。
また、キャリアを中長期的な視点で考え、紹介企業に転職した場合、どういった活躍ができ、実績があげれるイメージをしているかを説明できるエージェントと出会うことが出来ると転職の成功確率がグッと上がります。
このあたりのことは、20代の初めての転職で失敗しない転職サービスの選び方に詳しく書いてあります。
担当エージェントの変更は、お願い出来るので、上記のような項目の説明を出来る人をお願いしますと、問合せフォームや、アシスタントさんにメールを送付すれば、対応してくれるところが多いです。
転職エージェントからメールの連絡がこない、返信が遅いようなことがあれば、7つの原因と対策を読んで対策してください。
転職エージェントからメールの連絡がこない、返信が遅い7つの原因と対策転職活動はどうやってするべきか?
どの転職サービスを使うべきか?
転職サービスは一般的に、3種類あります。
- ナビ系・・・求人が掲載されているサイト
- エージェント系・・・面談をして、1対1で求人を紹介するサービス
- スカウト系・・・自分の履歴書や経歴を登録してスカウトを待つサービス
ナビ系も、エージェント系も、スカウト系も3つとも利用した方が、いいですが、その中でも、一番オススメはエージェント系です。
3つのサービスの概要
求人情報がサイトで閲覧できて、サイトから応募ができるサービス
【全部の転職サイトがわかる!】正社員の全27サイト特徴まとめ【キャリア・転職】
ナビサイト運営会社が広告掲載でお金を稼いでいるモデル。採用に成功しようが、しまいが、関係なく企業はお金を払うことになる。
ナビサイトは掲載料は約30万で掲載できますが、採用がうまくいけば、何人採用しても30万です。
利用する企業のメリットは安いことです。
デメリットは、採用したい人材のスキル、経歴をも行っていない人からの応募があったり、それぞれの応募者と日程調整をするので手間がかかることです。
いつでも好きな時に、企業情報を確認できる。
スキマ時間に業界研究や職種の研究ができることが、メリットです。
デメリットはすべてが自己判断で、誰からもアドバイスがないことです。
応募しても不合格かどうかさえわからないケースも少なくありません。何のフィードバックもないので、応募することで得られる成長はほとんどありません。
対面や電話で、転職エージェントと面談をして、希望を伝える。希望にあった求人を転職エージェントが紹介してくれるサービス。
メリットは、企業は採用に成功してはじめて手数料を支払います。
逆に採用成功するまでは費用は一切かかりません。
エージェントがフィルターとなり、紹介するか、しないかを見てくれているから、的外れな応募がない。
求職者との連絡はすべてエージェントがやってくれる。
どの求職者が、入社したいと思っているか?などをフィードバックしてくれる。
デメリットは費用が高いことです。
手数料の相場は年収の30%〜40%、おおよそ1名採用するのに、100万以上は費用がかかります。採用1名ごとに費用がかかります。
メリットはエージェントからの評価と、企業からの評価を得られるので、成長機会が多いです。
ナビサイトだけではわからないことまで、教えてくれます。
デメリットは、取引している求人しか紹介されないこと。ナビと比べると紹介件数は多くありません。
ターゲットを絞って、アプローチできる。求職者と直接のやり取りとなるので、手間がかかります。
企業側からスカウトを受けれるので、価値が認められたオファーが届くきます。
職務経歴書や履歴書を作らないとサービスの利用を開始できない。スカウトを受けれないです。
デメリットは誰にでも、スカウトを出しているような会社もあるので、それに引っかかってしまう可能性がある。離職率が高い会社は、だれでもスカウトをだしていたりします。
企業が中途採用を積極的にしているのか?消極的なのか?の違いを知ることは転職を成功させるポイントの一つでもあります。
積極的に採用してる会社は、多少の経験や、スキルの不足があったとしても「人」が欲しいから採用する傾向にあります。
消極的な採用は「スキルや能力が条件に合う人いれば」採用する。採用したいと強く思っているけど、条件を譲れないスタンスです。
転職エージェントに依頼している会社は、高い手数料を払うことを了承しているので、積極的に採用したいと考えているケースが多いです。
転職の役に立つサービス
ナビサイト
業界最大手、知らない人はほとんどいないと思います。
圧倒的な企業の掲載数を誇っています。最近ではAIを活用したオススメ表示なども研究されています。アプリもあるので、便利です。
公式https://next.rikunabi.com
オススメする詳細な理由は元人材業界社員がリクルナビNEXTとリクナビエージェントをオススメする理由です。
リクナビと他の転職サイトの併用には【全部の転職サイトがわかる!】正社員の全27サイト特徴まとめ【キャリア・転職】を参考にしてみてください。
エージェントサービス
幅広い業界の求人を多数持っているので、ジョブチェンジにもしやすいです。キャリアアドバイザーは業界専任制なので、業界に詳しいこともマイナビ強みの一つです。
公式https://mynavi-agent.jp
マイナビの詳細については【転職が不安な人にオススメ】就活だけじゃない転職もマイナビ!【キャリア・転職】も参考にしてみてください。
20代に特化してるエージェントサービスでオススメこちら、とにかく営業が強い株式会社ネオキャリが展開するサービス。
企業を深く理解している求人が多いのが特長です。また、20代の転職専門部門のキャリアアドバイザーは丁寧に対応してくれることでも有名です。
スカウトサービス
ビズリーチは有名ですが、年収が500万以下ではほとんど有効なスカウトがないです。【誰でも無料】ビズリーチの特徴と使い方おすすめポイントを解説【キャリア・転職】
年収が高くなくても、スカウトがくるサービスとしてミイダスを紹介します。
ミイダスは自分の市場価値がわかるサービスです。
ただ、「おっ!スカウトしてもらえた!」この会社は厚遇してくれるはずだ!と思って飛びつくと、あれ?なんか違う!と温度差があることも多いので、スカウトサービスはどの業界が興味を持つ経歴なのかがわかる程度にとらえましょう。
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おまけ:クチコミサービス
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【比較】企業『口コミサイト』5つを比較!転職面接前にチェック!
クチコミサイトに書いてあることは企業に聞きにくいですが、エージェントになら、聞きやすい。しかもそのクチコミサイトを運営している会社ならなおさら聞きやすいです。
公式https://landing.agent.jobtalk.jp
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とにかく退職したい!でも、退職交渉とかできないし、恐いという人には退職代行サービスがあります。
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退職代行を使われた会社の感想あり!元人材業界社員の退職代行サービスの選び方
失敗しない転職活動のタイミング まとめ
- 退職時期は決算期を意識する
- 売上好調で儲かっている会社なら、時期を無視してもOK
- いつか辞めるつもりなら、すぐに転職活動をスタート
- エージェントを使うと自分の評価がわかる
- 転職サービスは3種類使う
- ナビサービスは情報収集
- エージェントサービスは自己成長と本命応募
- スカウトサービスは参考程度
ネガティブな人材よりもポジティブな人材の方が採用されやすいですし、チャンスも引き込みやすいです。
転職活動は仕事が楽しくポジティブな時だからこそはじめておいた方が有利です。
転職した後に、成功するためのヒントは【初めての転職者向け】転職先で成功するための3つのポイントにまとめてあります。