パワハラは誰がどう考えてもダメなことです。
パワハラされる側はたまったもんじゃないです。ものすごく不安になり、恐怖をおぼえ、まともに考えることができなくなります。
パワハラをしている上司は、パワハラをしている認識はほとんどの場合ありません。
いじめっ子がいじめてる感覚ないのと同じです。
いじめられた方は忘れられない記憶になりますが、いじめる側は覚えていないことが多いです。
一種の職場のいじめであるパワハラをやめられない理由はなんなのかを考えてみました。
目次
パワハラ上司は時代についていけてない

物心ついた時には、テレビがあった世代
物心ついた時には、ビデオがあった世代
物心ついた時には、パソコンがあった世代
物心ついた時には、スマホがあった世代
成長する時代が異なることで、価値観も大きく異なっています。
後輩や部下に教える時に、「俺らの時代は」とか「普通は」という言い方をしている人がパワハラをしていませんか?
同じ時代に生きていても、年齢が違えば全く時代に対する印象が違うものです。
例えば、同じ曲を聞いても、おじさんは最近の曲と感じても、若い人は古い曲と思っていることがあります。
他にも、スポーツ選手に対する見方も、自分より若い選手に憧れの感情はいだきにくいので、おじさんは憧れの感情を持ってないけど、若い人達にとっては憧れのスポーツ選手だったりします。
感情が違えば、価値感は全然違います。そのこと自体はおじさんも理解しています。
でも、自分が基準であり、違うといってもそんなに違わないだろうという、謎の感覚を持っています。
それがおじさんです。
おじさんの感覚の「当たり前の」がすでに時代遅れで、そのギャップがパワハラの原因になっています。
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パワハラ上司の「普通」の価値観とは?

パワハラ上司がどんな価値観を「普通」だと思っているのかは、意外なところにヒントがありました。
おじさんの年齢層をいったん、30代後半〜50代くらいまでとしましょう。
世代が広いですかね、こんなもんですよね。
この世代は「団塊ジュニア世代」と言われ、両親は戦後の貧しい日本から、高度成長期を越え豊かな日本にしてきた時代を生きてきています。
つまり、スタートは貧乏なことが当たり前なんです。
そこから徐々に家電が家にやってきて、生活が豊かになっていくのを体験している世代です。
「成功」したいのですが、歓迎しない「成功」があります。
宝くじに当たって裕福になった人や、株や土地への投資で儲かった人達のことは、成功として認めません。
成金という言葉がありますが、いい意味で使われないですよね。
成金は一時的な出来事をきっかけに成り上がって成功したヒトのことを指しています。
団塊ジュニア世代が認める成功は、貧乏からスタートして、苦労して、努力して、やっとの思いで手にすることができる成功です。
それが一番の美徳だと思っています。
それが団塊ジュニア世代の価値観です。
親からずっとそれが美徳と教えられきているので、こびりついてしまっています。
パワハラ上司は漫画が大好き

団塊ジュニア世代は、高度成長期に小中高の学生時代を過ごしている。
その時代に、団塊ジュニア世代に、どんなメディアよりも影響を与えていたのが、週刊で発行される漫画でした。
特に、週刊少年ジャンプは黄金期といわれ、今でも名作を言われる作品がリアルタイムに連載されていました。
そのストーリーのほとんどが、成り上がりストーリです。
最初は弱い主人公が、努力をして成長して強くなる。
逆境に負けずに頑張るテーマの漫画が大流行していました。そして、団塊ジュニア世代は、この漫画の主人公に憧れ、自分もこうなりたい!と思っていました。
- ドラゴンボール
- キン肉マン
- キャプテン翼
- 北斗の拳
- 銀牙
- 魁!!男塾
- 聖闘士星矢
- ジョジョの奇妙な冒険
- ダイの大冒険
- スラムダンク
- 幽遊白書
- BOY
- るろうに剣心
- みどりのマキバオー

この成り上がり漫画が、団塊ジュニア世代に好まれた理由は、親の教育が、苦労をして成功することを美徳としていた影響があります。
現代では、成功すればOKなのですが、団塊ジュニア世代には、それだけでは足りないのです。
成功の前には、苦労がないとダメなんです。
だから、若い人には苦労させようとしてしまいます。
パワハラ上司にパワハラされて元気がないなら、モチベーションに繋がる言葉!を読んで元気だしてください。
パワハラ上司がなぜ、パワーを使うのか?

少年ジャンプ全盛期に同じように流行った漫画があります。
それはヤンキー漫画です。
漫画だけではなくて、ドラマや映画もたくさんありました。
- 湘南爆走族
- ろくでなしブルース
- 今日から俺は
- 疾風伝説 特攻の拓
- BE-BOP-HIGHSCHOOL
- カメレオン
- BOY
ヤンキー漫画にも、熱血スポーツ漫画にも、苦難を乗り越える漫画にも、どハマりだった青春時代を過ごしていた。
それが今、35歳くらいから50歳くらいまでの団塊ジュニア世代です。
会社では中間管理職!バリバリの世代
あなたの近くのパワハラ上司はこの年齢層ではないでしょうか?
弱い頃から強くなっていくことに憧れ、悪ぶることにも憧れています。
部下を苦労させる=自分が嫌な上司になる=パワハラ
この恐怖の方程式が成り立ってしまいます。
あまりオススメはしませんが、僕が日本一のパワハラ上司にパワハラされまくっていた時の対処法はパワハラ上司に切れ返す!でした。
パワハラ上司が許せないことは?

さっきも少し書きましたが、成金を認めない精神があります。
努力や苦労していないのに、成功することはNGだと思っています。
- 苦労することが美徳=楽することはNG
- 我慢することが美徳=楽しいことはNG
- 耐えることが美徳=変化することはNG
- 貧しい→一所懸命→裕福が美徳=貧しくない→普通→裕福はNG
美徳と思っている価値観の裏返しは、「悪徳」なのです。
NGと書くとちょっと柔らかい感じがしますが、NG=悪徳なんです。
残念ながら、団塊ジュニア世代は無意識にそう思ってしまっています。だから、中間管理職は部下に対して、自分の美徳を押し付けます。
- 苦労させる
- 我慢させる
- 耐えさせる
答えを知っているのに、教えない。
「自分で考えろ!」とヒントも渡さず突き放す。
ノウハウも持っているのに、”失敗する”まで教ない。
大声を出して威嚇する。
相手よりも、自分を強く見せるために必要以上に威嚇的な態度と言動をとってしまいます。
目標達成のために、自分の保身のために、いえいえ目的なんてありません。
ただ、部下に苦労させる、我慢させる、耐えさせるのが美徳と思い込んで染み付いてしまっているからです。
誤解しないでほしいのですが、パワハラおじさんにはまったく悪気がないです。
本当はどういうおじさん、いや、上司にならないといけないかは、マネジメントの役割で最も重要なことはに書いてあります。
パワハラおじさん改造計画 思い込みを捨てよう
「経験しないとわからない」と思い込んでいる

よく考えてほしい、経験しないとわからないなんて、そんなわけないです。
経験してないけど、知っていること、学んでいることはたくさんあります。
そうじゃないと今生きていないです。
熱いものは触ったら火傷します。それは教えられたら触らないです。火傷熱いのを体験してないからわからない。
わかりますし、必要ありません。
経験しないとわからないとか、言わないで、どんどん教えましょう。
教えることから逃げてはいけないです。
「完璧をもとめることが正義」と思い込んでいる

自分も完璧ではないのに、完璧を追求したがり、部下にはやたら高い要望を出したりする。
自分も完璧に出来たことなんてないことでも、部下には完璧にできなかったら、怒る。
すべてが完璧な人間なんていない、それはもはや神だ!それか本物の天才です。
人である以上、間違えるし、忘れる。
いつも出来てたことが、たまにできないこともある。
間違い忘れることを減らす方法を考えて、それを徹底することを考えよう。たまにあるミスには目くじらを立てない。
忘れ物をなくすには、いつも入れて置く場所を決める!と忘れにくくなります。無意識にそういったルールを作って守っていると思います。
仕事も同じです。未然に防ぐルールを作るんです。
自分の欠点を補うルールを作り、守ることが人が成長することです。
「気合と根性でなんとかなる」と思い込んでいる。

ルールを作りましょうという話をしましたが、そのルールに気合と根性を100%発揮しないと守れないようなルールは設定してはいけません。
青春時代の漫画の影響で、団塊ジュニア世代はどうしても、気合と根性に美徳を感じてしまいます。
そのため、人間の動物としての欠点でさえも、気合と根性で乗り切ろうとします。
そして、乗り切れなくて同じ間違いを繰り返します。
なんで?できなかったんだ?
そうだ!気合が足りない、根性がないからだ!
違います!そもそも守れるルールになってないからです。
この他にもマネジメント能力を上げる5つのポイントを守れば、すごく良い上司になれます。
パワハラ上司がパワハラをやめられない理由 まとめ

今の時代のパワハラ上司に当てはまる話ではありますが、少年時代に受けている影響は色濃く残っているものです。
それは今回の「団塊ジュニア世代」に限らず、「ゆとり世代」や「さとり世代」のヒトがおじさんになった時には、パワハラとは違う少年時代の影響が仕事に出てくると思います。
そして、それがもしかすると、その時代の若者には受け入れられない(ハラスメント)ことかもしれません。
団塊ジュニア世代が若造のときには、パワハラという言葉は存在しませんでした。
なぜかって?
それが当たり前で教育されてきたからです。
だから、余計に「団塊ジュニア世代」のパワハラ上司はパワハラをやめられないのです。当たり前だから。
時代が変わっていることに、誰かが気づかせないとパワハラ上司は変わりません。
もし、自分の上司が、「団塊ジュニア世代」だなと思うヒトは、しれーっとこのページのURLを送りつけてやりましょう!
そうすれば、気づくと思います。
パワハラ上司の駆除完了です。
こんな事を書いたら送れませんねwww
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