転職エージェントからメールが来なかったり、返信が遅かったり、連絡がこないことがあります。
一番わかりやすい対策は、同じ転職エージェントの中で、担当のキャリアカウンセラーを交代してもらうことです。
でも、交代しても同じ状態が続く可能性もあります。
他の転職エージェントに登録しても、同じことになる可能性はあります。
それを防ぐためにキャリアカウンセラーからメールが遅かったり、連絡が来ない7つの原因を知って、それにあわせた対策をとりましょう。
7つの原因は次の通りです。
- 登録が完了出来ていなかった
- 転職エージェント側の対応漏れ
- 紹介できる求人がない
- キャリアカウンセラーがキャパオーバー
- 他に優先したい求職者がいる
- 企業に紹介できない態度・人柄
- 企業から連絡は来ているが、あなたに連絡できていない
元人材業界にいたので、裏側の事情も含めて解説していきます。ちょっと赤裸々過ぎるかもしれません。
もう今の転職エージェントに愛想が尽きたという方には、転職で本当に使ってよかった、おすすめの5社・転職サイトと転職エージェントをどうぞ。
転職エージェントはこりごり、もう自分で探すという方は、転職サイトはどこがいい?転職サイトの特徴をまとめて比較!全27サイトも参考にしてみてください。
転職で本当に使ってよかった、おすすめの5社・転職サイトと転職エージェント【比較】転職サイトはどこがいい?転職サイトの特徴をまとめて比較!全27サイト目次
転職エージェントから連絡がこないのは、どのタイミング?
転職エージェントから連絡がこなくなったタイミングはどの段階でしょうか?
- 転職エージェントサイトに登録を完了したタイミング
- 転職エージェントを訪問して、キャリアカウンセラーと面談をした後のタイミング
- 紹介された企業に応募・面接した後のタイミング
大きくはこの3つのタイミングのどれかだと思います。この3つの中でも2番目と3番目の人が多いと思います。
タイミング別に詳細を説明していきます。
登録を完了したタイミングでの理由
転職エージェントサイトに登録を完了したタイミングで連絡が来ないケースは比較的少ないと思います。
考えられる原因は3つです。
- 登録が完了できてなかった
- 転職エージェント側の対応漏れ
- 紹介できる求人がない
登録が完了出来ていると「登録完了メール」や「登録確認メール」が自動送信されます。そのメールが来ていないと完了していることにはなりません。
登録完了メールは届いているけど、転職エージェントから連絡がないこともあるかもしれません。
単純に登録が多すぎたりすると転職エージェント側の人手が足りずに対応出来ていないこともあります。
転職エージェントは、あなたの希望条件にあった求人を紹介するサービスです。
希望条件にあう求人がない人を面談してもお互いに時間が無駄になりますので、連絡をしないという方針の転職エージェントもあります。
紹介できる求人がない原因は3つ。
- 転職エージェントが契約している会社が少ない
- 専門性の高い転職エージェントに登録してしまっている。
- あなたの希望する条件が厳しい
希望条件をすこしゆるくする
キャリアカウンセラーと面談をした後のタイミング
キャリアカウンセラーと電話や対面で面談をした後にメールの返信が遅い、連絡が来ないケースの原因は3つです。
- キャリアカウンセラーが多忙でキャパオーバー
- 他に優先したい求職者がいる
- 企業に紹介できない態度・人柄だった
人材業界ではありがちなのですが、キャリアカウンセラーが忙しくて対応しきれないことがあります。
なぜかというと、転職エージェント業界は忙しい時期と忙しくない時期があり、さらに景気によっても忙しさが変わってきます。
そのため、キャリアカウンセラーを多忙な時にあわせて多く採用してしまっていると、暇になると一気に会社の利益が圧迫されてしまいます。
最適な人数で運営したいのですが、最適な状態にできていないので、キャパオーバーで対応できないケースも出てきてしまいます。
単純に新人キャリアカウンセラーで能力が足りなくて対応出来てないケースもあります。
このケースは優しく待ってあげる余裕があるなら、待ってあげて欲しいですが、もしダメなら、キャリアカウンセラーの変更をお願いしましょう。
これから書くことは、人材業界の裏側を知っているから書けることでもあり、それ書くのもどうなの?と思う人もいるかもしれませんが、知っておいた方がよいので、書きます。
転職エージェントサービスの多くは「採用成功した場合に企業から料金」をもらっています。だから求職者は無料で利用できます。
その料金は次のような方程式で計算していることが多いです。
例えば、手数料率を仮に30%にした場合に、年収360万と年収500万の人で比べてみます。
年収360万✕30%=108万 年収500万✕30%=150万 差額42万
手数料が42万も違います!求職者一人にかける労力は同じです。
手数料はいわば売上ですので、同じ一人への対応でも年収が高い人を優先しがちになってしまいます。
手数料以外に理由があるとすれば、最終面接に近い人を優先したいです。(特に月末近く)
転職エージェントは内定により近い人への対応に時間をかけたいです。これから最終面接ですという人はもうすぐ内定がもらえる可能性が高いです。
でも、これから書類選考ですという人は、内定がとれるかどうかわからず、少なくとも最終面接に進んでいる人よりかは可能性は低いです。特に月末は売上目標への追い込みがあります。※売上目標がない会社もあると思いますが、少ないでしょう。
月末に近づくとキャリアカウンセラーは連絡が取りにくくなるもんだとある意味諦める。
年齢別や専門職用の転職エージェントサービスだと、年収の差が少ないので、上記のようなことは起こりにくいです。
20代の初めての転職で失敗しない転職サービスの選び方【キャリア・転職】意外と求職者の方で意識している方は少ないかもしれませんが、本来転職エージェントは企業の採用代行をしている会社です。
ちょっと大げさに面談を表現するとこんな感じになります。
転職エージェントも企業からお金をもらう限り、態度が悪かったり、メールの返信や、電話の折返しがなかったり、面談の時に、横柄な態度を取ってしまったりする人は、企業に紹介できません。
逆に企業は、「社会人としての最低限のマナー」を持っている人からだけ応募してほしいので、転職エージェントに紹介を依頼しているところもあります。
転職エージェントだからと「雑な態度や対応」を取ってしまうと、希望条件とは関係なく、紹介してもらえなくなりますので、気をつけてください。
時すでに遅しという方は、自力で【全部の転職サイトがわかる!】正社員の転職サイト特徴まとめ。全部で27サイトから、見つけましょう。
【比較】転職サイトはどこがいい?転職サイトの特徴をまとめて比較!全27サイト応募・面接した後のタイミング
キャリアカウンセラーから紹介された求人に応募・面接をした後に、連絡が取れなくなるケースもありますね。
そう、一番嫌なケースです。この原因も2つあります。
- 企業から合否の連絡をもらえてない
- 企業から連絡は来ているが、あなたに連絡できていない
企業から連絡がないと、転職エージェントも求職者に連絡のしようがありません。
企業側が合否をすぐに転職エージェントに伝えないのは、採用しても問題ないんだけど、まだ面接の予定があり別の候補者と比べてみたい。
だから、合格とも不合格とも連絡せずに、次の面接をするということをします。
あとは、単純に採用担当が多忙、キャリアカウンセラーが多忙でお互いに連絡が取れてない状態も考えられます。
企業の採用枠も取り合いですが、求職者の取り合いでもあるので、よい「ご縁」を求めて動きましょう。
転職エージェントが連絡を止めてしまっているケースもあります。その理由は2つです。
1つ目は、不合格だったので、次に紹介する求人を探してから連絡しようとして時間が取れない。
2つ目は、合格だったが、もう1社別の会社の選考の結果を待っている。
2つ目の方はまれなケースで、こんな場合です。
あなたがA社とB社、2社の合否連絡を待っているとします。
先ほどご紹介した↓公式を思い出してください。
※固定金額で契約している転職エージェントもあります。
A社は年収400万、B社は年収450万なら、転職エージェントは当然、B社に入社してほしいです。
A社手数料120万、B社手数料135万 差額15万(手数料率30%の場合)
例え、年収が同じ400万だったとして、A社の手数料率が30%、B社が35%ならB社に入社してほしいです。
A社手数料120万、B社手数料140万 差額20万
合格しているのに不合格と連絡するような悪いことはしませんが、あなたの第一志望がA社、第二志望がB社だった場合に、キャリアカウンセラーは一生懸命B社をプッシュしてくると思います。
このような状況の場合は、A社だけ合格の場合と、A社とB社の両方合格だった場合では、キャリアカウンセラーがあなたへの話し方を変えるので、結果が来るまで連絡しないことがあります。
もちろん全ての転職エージェントやキャリアカウンセラーが売上至上主義か、と言われるとそうではありませんが、業界の構造としてこういうこともあるんだなと頭の片隅に入れておいて損はないでしょう。
転職エージェントから連絡がくる求職者になる方法
ここまで、転職エージェントからメールの返信や連絡が来なくなる原因と対策を紹介してきました。(転職エージェントの言い訳みたいになってますが・・・)
転職エージェントの中でも、すでに競争は始まっています。キャリアカウンセラーの時間も取り合いなのです。
連絡がくる求職者になるポイントをご紹介しておきます。
- どこでも採用される人材だ!と思わせる。
- やる気があることをアピールする。
- 常に明るく元気に対応する。
- できるだけ返信や折返しの電話は早くする。
これができれば、あとは、キャリアカウンセラー側の問題だと思いますので、不満があれば、担当を変更してもらうか、別の転職エージェントに登録をしましょう。
転職で本当に使ってよかった、おすすめの5社・転職サイトと転職エージェント転職エージェントから連絡がこない原因と対策 まとめ
転職エージェントから連絡がこない7つの原因は次の通りでした。
- 登録が完了出来ていなかった
- 転職エージェント側の対応漏れ
- 紹介できる求人がない
- キャリアカウンセラーがキャパオーバー
- 他に優先したい求職者がいる
- 企業に紹介できない態度・人柄
- 企業から連絡は来ているが、あなたに連絡できていない
転職エージェントにも原因はありますが、事情もあります。念の為、あなたの希望条件や対応に問題なかったか考えてみてください。
でも、転職エージェントの事情は特に気にする必要はありません。
あなたに余裕があれば、気長に待っていても問題ありませんが、転職という大きな決断で、今後の人生を左右することですから、しっかりと向き合って対応してくれる転職エージェントと出会うことが望ましいです。
担当変更や、他の転職エージェントに登録して、良いエージェントとご縁があることを願っています。
ちなみに、僕はキャリアカウンセラーさんとのご縁に恵まれていました。特にリクルートエージェントと、dodaエージェントは、本当に優秀なキャリアカウンセラーさんにご担当いただけました。
転職サイトでも、typeでよい企業を見つけることができました。
そんな僕の経歴にご興味があれば、お時間のある時に新卒で就職した会社から、転職した理由をご覧ください。