会社をやめたいと思って、転職活動をはじめたけど、途中でなんだか面倒になって、転職活動をやめてしまったという経験はありませんか?
その時の、気持ちや、判断基準がただしか、確認したくないですか?
このまま、今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む、「転職の思考法」という本には、転職をする時に大切な考え方がつまっています。
著者である、北野唯我さんがどれだけ善人なんだ!と思えるほど、良心的な内容で驚きました。
まさしく、この本に書いてある視点を持っているヒトと持っていないヒトでは、勝ち組と負け組(言葉のチョイスが古い!)にわかれます。
勝ち組になるために、いや、負け組にならないために。
転職活動は会社を辞めたいから、転職活動するよりも、今の会社を辞めたいとは思っていないけど、転職活動をする方が圧倒的に有利です。
それについては、給料が安い?手取りが少ない?年収を上げる!戦略的転職のススメ:お金のために働く?ってあり?にも、書いてありますので、お時間ある時に読んでみてください。
どんな考え方を持てば、いいのかを考えてみましょう。この記事に書いてあることは転職の思考法を読んだ感想であり、本書の内容とは異なります。
目次
働き方改革、歓迎派ですか?否定派ですか?
おそらく、みなさん、働き方改革で、無理矢理にでも早く帰らされて、仕事が終わらない!というような不満を持っていたり、プライベートが充実してラッキーだったり、いろいろな感情があると思います。
働き方改革を自己成長に使う!

働き方改革は、自己成長する最大のチャンスです。その理由を以下に記載します。
- 会社の仕事とは別の自己投資の時間を増やせる
- 会社の業務を短時間で終わらせる効率化が身につく
- 時間感覚が磨かれる
- 睡眠時間も確保しやすいので、集中力が高く維持しやすい
- 他の会社も早く業務が終わるので、他業種と交流しやすい
この項目はすべて、社会の中での市場価値を高めることに繋がる考え方です。
実際に、こういう時間の使い方が出来ているヒトは、どの会社でも通用するヒトになります。
早く帰れることで、時間をどう活用していますか?
書評『転職と副業のかけ算』要約・レビュー 著:motoで副業に励むことで本業での実績を積み上げる方法が紹介されています。
書評『ライフシフト 100年時代の人生戦略』要約・レビュー 著:リンダ・グラットンを読んで、これからの人生設計を考えることも必要です。
書評『ニュータイプの時代』要約・レビュー 著:山口周から、現代のビジネスパーソンに必要な考え方を学ぶ、書評『心。人生を意のままにする力』要約・レビュー 著:稲盛和夫から、普遍的な成功する人の考え方を学ぶこともできます。
帰り道に、見えてる景色から目をそらさない

毎日、何時に事務所を出ていますか?
事務所から自宅につくまでの間に、今日、見てほしいこと。気づいて欲しい景色があります。
帰り道にあるビルを見てください。まだ電気ついているビルはありませんか?
フレックス制もあるので、必ずしも、長い時間を働いているヒトがいるとは言い切れません。
でも、少なくとも遅い時間まで働いているヒトがいるという事実があります。
そのヒトは、年下ですかね?年上ですかね?給料が高いですかね?安いですかね?今の実力はあなたより上ですかね?下ですかね?
会社の中の、ルールや序列や評価よりも、社会全体の市場価値ということを意識するためには、帰る時に、まだ電気がついているビルをみて、もっと必死で働いている超優秀なヒトがまだまだいる!という事実に気づくことが必要です。
そして、その差を埋めるために、努力するぞ!と思いましょう。
市場価値を高めるためには、まず、市場にどんなプレイヤーがいるのか知ることが必要です。一番手っ取り早い方法が帰る時に、電気がついているビルを見るです。
会社の枠を取り除いて、ライバルは一気に日本で働いているヒトになりました。次は、世界に目を向けてみましょう。
ひろゆき流の働き方完全無双という新しい価値観の働き方も参考にしてみてください。
市場価値を意識して働くことについては、年収5,000万の著者motoさんの書評『転職と副業のかけ算』要約・レビュー 著:motoが参考になります。
市場価値を意識して、転職するのであれば、年収を上げる失敗しない転職活動のタイミング【転職テクニック】も考慮しましょう。
働き方改革をしているのは日本だけという現実
日本の生産性が低いと言われ続けています。政府は働き方改革で生産性をあげようとしています。実際に日本の労働生産性は21位と低いです。
労働生産性の計算式は、以下になります。

日本の労働生産性を上げるために、労働時間を短縮する方法をとっているから、みんな早く帰れ!となっています。
政府は、分母の労働時間を減らして、労働生産性をあげようとしています。
分子であるGDPが横ばい、上がっているなら、それでもいいと思いますが、GDPはどうなっているのでしょう。
GDPは国際比較でどうなってるの?
下のグラフは日本、アメリカ、中国、インドのGDP(国内総生産)を2011年から2018年までの推移を表しています。オレンジが日本です。
アメリカ、中国は右肩上がりにすごい勢いで上がっています。インドも2014年くらいから上がりはじめています。(モディ首相が政権をとってからですね)
日本だけ右肩下がりで下がっています。
あら、ビックリ!やばいです!
日本がやばいことは、ひろゆき氏がこのままだと、日本に未来はないよね。ひろゆき流 時代を先読みする思考法で書いていました。
総人口は国際比較でどうなってるの?
次に人口の推移です。上のGDPのグラフと同じように人口が増えている国はインドだけで、アメリカも中国も人口はほとんど変動していません。
つまり、アメリカや中国は一人あたりの生産性を上げて、トータルのGDPを増やしています。
それに対して、日本は「労働生産性」に着目して、GDPが下がっているから、労働時間も下げて、労働生産性をあげようとしています。
働き方改革の流れのまま、純粋に働かなくなると、右肩下がりにGDPが下がっていきます。GDPが下がるということは、貧しくなるということです。
よーし、労働生産性が上がったぞ!ヤッター!と思う人は少ないですよね。
働かなくなるから貧しくなるのは当然です。世界中の人は働いて、豊かになっていくので、日本だけ置いていかれてしまいます。
めちゃくちゃやばいです。
では、働く現役世代はどうすればいいのでしょう。
労働生産性をあげるためには、書評『知的生産術』要約・レビュー 著:出口治明を上げる考え方もあります。
働き方改革で、個人差は広がる!

働き方改革で余った時間の使い方は、ヒトによって様々です。価値観が違うので、どう時間を使ってもいいと思います。
自分の価値を上げるために時間を使うヒトと、そうじゃないヒトでは、どんどん差が開きます。それはそのまま富の差になっていきます。
社外にも、世界にも目を向けて、市場価値を上げていかないと、どんどん貧しくなります。
GDPの成長は、IT業界の成長による差

IT企業が世界を席巻し、GAFAと言われていますが、中国でもアリババやテンセントといった、中国版GAFAのような企業があります。
日本にはそういう企業がありません。
しかも、まだ、アメリカや中国では、ドンドン有望なスタートアップが誕生し続けています。ユニコーンはほとんどアメリカと中国です。(ユニコーンは創業10年以内で、時価総額10億ドルを超える企業)
日本のユニコーンはメルカリだけです。
世界のユニコーン企業で競い合って働いているヒトや、次のユニコーンを目指しているヒトが、働き方改革だと毎日早く帰っていると思いますか?
自分たちのサービスが広がるのが楽しみで仕方がなくて、いつまでも働いているヒトが多いのではないでしょうか?
グローバルな時代になり、競争相手は日本人だけではありません、有能なヒトは海外からでもどんどん採用されています。
20代や30代前半の若いヒトが、IT企業に転職し、ドンドン新しいサービスを立ち上げていく世の中にならなければ、このまま日本は沈んでしまうでしょう。
ヒトの市場価値を決める3つの軸

転職の思考法では、ヒトの市場価値を3つの軸で決まるとしています。
- 技術資産・・・具体的なスキル
- 人的資産・・・人間性・経験
- 業界の生産性・・・伸びている業界にいる
技術資産は説明がいらないでしょう。営業スキルや経理スキル、分析スキルというような、職種に紐づく資産のことです。
人的資産とは、人間的な魅力や蓄積された経験のことです。マネジメントは人的資産になります。職種に紐付かないスキルです。
業界の生産性とは、その業界がヒトを増やさないと伸びない商売をしているかどうかです。つまり、営業人員を増やして売上の総額を増やす戦略しか取れない業界ではなく、1つのプロダクトが無限に売上を稼ぐ可能性がある業界にいるかどうかということです。
業界の生産性が高い業界

営業の人数に売上が比例しないで、営業が少なくても、売上が上がり続ける可能性がある業界にいると市場価値が高いヒトになれます。
IT業界・・・Webサービス、ゲーム、アミューズメントなど
IT業界のくくりの中であれば、どんなところに入ってもとりあえずはOKと言いたいところですが、自社で商品を持っている会社を狙いましょう。
IT業界でも、どこかから受託して開発だけやっている、いわばIT業界の下請け企業ですね。そこはあまりオススメしません。小さくても自社プロダクトを持っている会社を選びましょう。
現時点でIT業界にいないヒトは、長期的に考えた時に、今の仕事が残っているのか?規模が縮小していないか?をよく考えてみることです。
おそらく、IT業界以上に成長していく業界はないと思います。
僕自身20代で未経験でWebの業界に飛び込んでいますが、その判断は絶対正しかったです。それについては、仕事とプライベートのバランスが取れないというプロフィールに書いてありますので、時間があれば読んでみてください。
業界を変える転職は、20代まで

業界をかえる転職は20代の方がやりやすいです。
若さ=可能性 大
30代になると、即戦力として求められます。つまり、業界を変わるのであれば、それに見合うだけの専門性(技術資産)がないと採用してもらえません。
逆に、技術資産や人的資産が積み上がっているヒトは、何歳になってもいろんな業界で通用します。でも、その技術資産や人的資産があることを証明するのは、他でもない「実績」です。
成長産業は実績が出しやすいので、20代のうちに実績をつくるためにも、IT業界に飛び込むことをオススメします。
未経験からエンジニアに転職出来るサービス「TECH::CAMP」では、プログラミング体験が無料でできます。オンラインでもOKです。
公式サイト: https://tech-camp.in
メルカリの募集職種

画像右下に黒に白抜きの数字がありますが、これが募集している職種の数です。
エンジニアがダントツに多いです。それだけ需要がある職種なのです。
エンジニアになれば、職がなくなることはまずない。もちろん新しいことは学習し続けないといけないですが、それはどの職種でも同じです。
メルカリだけをオススメするわけではありませんが、メルカリの求人の掲載がある転職サ―ビスは以下です。
リクナビ公式サイト:https://www.r-agent.com
doda公式サイト:https://doda.jp/consultant/
ベンチャーIT系に強い転職サ―ビス type転職活用してみてください。僕はこのサービスで、IT業界に転職できました。
公式サイト:https://type.jp
転職の思考法を読んで考えたことまとめ

転職の思考法を読んだことをきっかけに、持論を展開してきましたが、「転職の思考法」には3つの軸以外にも、エージェントの見極め方、市場の見極め方といった思考法もふんだんに盛り込まれています。
もし、この本の読者が面談に来てカウンセラーが読んでいなかったら、ボロボロ音を立てて、信頼が崩れていくことになるヒトも出てきそうです。
それくらい本質的な事が書かれている良書です。
森岡さんの「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子に書きためた「働くことの本質」要約 著:森岡毅(USJ 元CMO)感想まとめ」とあわせて働くということを考え、自分なりに答えをだす道標になる本です。
ちょっと疲れたので、漫画でも読もうかなと思った方にオススメをまとめました。↓ビジネスに役立つおすすめ漫画9選